デレステ「第二期」開幕に寄せて

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アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ(以下『デレステ』)皆さん続いていますか? 自分はマイルールでリアルの仕事を優先することにしてるので細々としたもんですが。えっ、OFAは全シナリオ終わったかって? あっははは。(ごめん)

いやはや、折に触れて言ってるけど、プラチナスターズはスマホでシナリオ消化までは無理でもレッスンぐらいはできるようにして欲しいですよ、本当に。

 

さて、我らがデレステ、3月20日のイベント開始に合わせ大規模なリリースがありました。先行してリリースされていた「ミッション」の本格運用開始です。そして機能としては大したものではありませんが、ついに彼女がデレステ登場です。美城専務だぁ。MISHIRO SENIOR MANAGING DIRECTORだっ。MSMD!MSMD!

これ、演出としてはなかなか面白かったです。

ミッションってPからすればKPIみたいなもんですよ。美城専務みたいな人絶対好きだもんKPI。お前ら余計なことしないで目標値達成のため走れってさ。「今期から諸君の報酬が客観的な数値をベースとする評価と連動する制度に移行する」とドヤ顔決めるMSMDの顔が浮かびます。

そして彼女の登場は現実とリンクしてしまいます。

デレステの運用はなかなか上手くやってると思うんですけど、さすがに今回のリリースのような大量のトランザクションを発生させる変更を連休の真ん中に持って来たのは下策だったようで、案の定、サーバが負荷を抱えてしまいイベント開始と同時に応答が不安定な状態に陥ってしてしまいました。一方プロデューサー諸兄もイベントを走ろうと思った矢先に大量のミッション報酬を投げつけられ少し混乱したんじゃないかと思います。

なんかね、デレアニの第二期開始当初の美城常務登場による混乱を思い出すじゃないですか。

アニメの世界だと武内P以外のPも新しい上司のルールに対応するため各々の対策に走ったと思うんです。多分、リアルの世界ではデレステの新機能を前にどう遊ぼうか考えなおしたプロデューサー諸兄も多かったんじゃないかと思います。そういえばベータ版が提供される予定の協力Liveというのも遊び方に影響があるかも知れませんね。こうデレステ自身が変わろうとしているこの時期にMSMDを投入したのは、偶然かもしれないけど、アイマスというIPに良い作用をもたらしたのではないかと思います。

と、まぁ、コンテンツがよければ多少の運営の不手際も好意的に受け止められるという一つの例でしょうかね。

 

さて。

今回の機能追加は今までよりも大規模のような印象を受けます。これは3月20日というタイミングと密接な関係があります。社会人であれば当然分かりますよね。期末前の最終リリースなんです。デレステの稼ぎっぷりを考えると、当然今期に詰め込めるコストは今期のものとして計上したいので、この時期の大規模リリースとなったのでしょう。運用のことだけ考えれば平日22日に機能を追加すれば負荷を分散させられたはずですが、大人の事情があったのでしょう。請求、支払、上司の承認、品質管理部への検収報告、などなど、ぎりぎりだったんでしょうな。もしかするとサーバ負荷の増加を名目に来期のインフラ増強を無理矢理来期の予算に捻じ込むようベンダーの営業が連休を返上して走り回ってる頃かもしれません。MEGARE、MEGARE。

そんな事務処理よりも重要なポイントは、今回のミッション機能の性質だと思います。リアルの仕事で下々を走らせるためにKPIを指標として設定する企業が多いのですが、通常は業績が順調であればこのような施策自体が検討されることはありません。つまり、これはデレステの運営がテコ入れが必要と判断しているということです。我々が知りうることはできないのですが、おそらくデレステに対するプロデューサーの熱量が下がり始めているのでしょう。ただ、リアルの世界と同様にこのような面倒な管理指標の過剰な追加はかえってプレイヤーのモチベーションを下げるものです。正直、新しいミッションに無視を決め込んでいるプロデューサーも多いのではないでしょうか?

どうも日本には調子がよくても製品に余計な機能を詰め込んだり過剰な管理を下に押し付けようとして自滅する癖がある企業が多いようですが、果たしてデレステは大丈夫でしょうか?年度末の予算消化のために思いついた機能を詰め込んだ印象も正直なところ拭えません。称号なんて課金のパイプライン管理に何の寄与しないので、ちひろ嬢も「大切なのはプロデューサーさんの気持ち(どう表現するかは察しろ)ですよ!」と上のやり方に疑問を呈しているんじゃないかと思うんです。

f:id:coilsblog:20160327224306p:plain※簿記試験に新田美波が起用されたついでに、美城の仕訳ルールをプロデューサーに叩き込むちひろ嬢。

 

はい。文句ばっかり言ってないで、何か考えろって話ですね。

アイマスというコンテンツは一つのゲームで収めることができない程の広がってしまったんだと思うんです。でもデレステも本命は課金からの収益ですから、そのためにプレイヤーを動機付けるイベントや機能追加に努力を注ぎ込んだのも当然の結果だと思います。でも、アイマスってゲームだけじゃなくアニメや楽曲やライブのような様々な提供方法がありますよね。仮に課金する人がアイマス人口に一定の割合いるものだとすれな、もしかすると、アニメの新作で人口増を狙った方が全体としては得策だったのかもしれません。製品自体で物事を解決しようとすると、少なくとも元のシンプルさは捨ててかないといけなくなりますから。

要するに全体戦略が手薄なんですよね。これは公式サイドのアイマスの課題だと思います。

デレステアイマスで大成功している部類なのですが、欲を言えば、アイマスというコンテンツの中でデレステをどのように位置付けるか考えてくれる人がいるとよかったのではないかと思うわけです。

現実が虚構と重なることがあるのならば逆も然り。今、アイマスに必要なのは、各サブコンテンツを統括するリアルなシニアディレクターじゃないかという気がします。(ちなガミPはもう1ランク上の仕事をする人)そんな人材がいきなり出てくるわけはないのですが、それこそ月に一度ぐらい二時間程度の連絡会議から始めてみてもよいと思います。いまだ見いだされぬ星の輝きが運営サイドでも見つけ出させるのではないでしょうか。

 

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

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