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オフラインで歩く東京

つまらん雑記でございます。画像あんまり関係ないです。

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 iPhone使ってたんですけど大手だと通信プランが高いのでガラケーシフトしました。もう一年ぐらい経ってますかね。

ということで実質iPodTouchと化したiPhoneの通信には会社から支給されたwifiを使ってました。データ容量の制限がないプランだったので私用も許可してもらっていました。その代わり、客先の帰りにカフェでお仕事とかあったんですけど、その手当にしては安いもんです。wifiを通したiPhoneでのLINEとSkypeを使っていましたね。

これでこちらから携帯の通話を控えるようにすると、月の通信費を高くても二千円までに削減できていたわけです。こちらから掛ける必要がある時もあるので、中古のテレホンカードを半額ぐらいで買って、公衆電話から掛けてました。今の通話料金の高さを考えると公衆電話のコストパフォーマンスってなかなかのもんです。ちなみに0120ですが、携帯からだと掛けられないけど、公衆電話からだったら無料で掛けられるんですよね。私知りませんでした。

 

こんな節約ライフを満喫していた矢先、プロジェクトの谷間ができて会社のwifi取り上げられてしまいました。でも二週間ぐらい会社で自習だから大丈夫かなとたかを括って、wifiなしの生活に挑んでみることにしたんです。オリンピックで来訪する外人さんとかwifiがないとどれくらい不便に感じるかも興味があったので。

考えてみると、最初に携帯を持った時点でデータ通信は当たり前の世界を生きてきたので、通勤や外出の時間帯だけでも切断された状態になるのって、なかなかスリリングな感じです。

分かっていたことですが、やっぱり都内でもwifiできる所は少ないですよ。NTTBPさんのJapan Connected-free Wi-Fiを入れてみたのですが、そもそも論で接続できるスポットが限られているので、有難みは薄いです。それでも全く繋がらないよりはマシなので、ちょっとだけ私が使用した無料wifiについて書きます。

先ず地下鉄。駅に停車中だけ繋がって、走り出すと切れるという意地悪な仕様です。これに対して意外と便利だったのが都営バスです。地上を走るので、車内ではずっと繋がってくれるわけです。一度ブラウザからネットに接続する操作が必要です。

私的に一番頼りになったのがセブンイレブンでした。きちんと設備投資しているのか、接続状況は概ね良好でしたし、あとどこにでもあるので、ちょっとメールの送受信をしたくなった場合は足を運びました。一応は集客の効果もあるということですかね。

あとカフェですかね。これは週末に人と会う場合に、こちらから待ち合わせ場所を指定させてもらいました。その後で食事の場所を探すとなると面倒なので、事前に店を見繕っておくわけです。これは何事についてもそうですけど、人間ネットに繋がれない時間帯ができると、事前に準備をするようになるものです。

 

さて、新しいプロジェクトに配属されて、晴れてwifiなしの生活から解放されたわけですが、今度は仕事関係のメールがいつでも飛んでくるようになってしまいました。こういう忙しい生活に戻ると、ネットから切断されているというのは、今の社会では贅沢なことではないかと思うようになりました。

 

このような記事を書くと、君は経済に貢献していないのではないかという批判があるのではないかと思いますが、一応は仕事でキャッシュをため込んでいる企業に業務改善を提案して社会に金を掻き出しているいるはずなので、数千円程度はご容赦いただきたく存じます。

市原仁奈がキグルミを脱ぐ日

シンデレラガールズスターライトステージに久しぶりにパンチの効いたアイドルが投入されやがりました。

市原仁奈ちゃんでごぜーます。

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キグルミに身を包む愛らしい姿だけではなく、奇抜な言葉遣いと、(彼女の懸案事項である)家庭環境の機能不全を匂わせる発言の数々が話題となりました。

父親が海外に長期出張して「やが」るのと、母親から捨てられるように美城に預けられた経緯から早速ネグレクト疑惑が浮上し、流石のプロデューサー諸兄も若干引き気味の様相です。

このようなバックグラウンドを踏まえると、最大のチャームポイントであるキグルミも愛情欲求の飢えからの反動ではないかと推測されるため素直に可愛いと思えなくなってしまいますね。

 

市原家の事情

それでは彼女の両親について考えてみましょう。

仁奈に対する仕打ちから問題が多い特異な性格の親ではないかという意見もあるようですが、私はむしろ今日的な家庭であれば起こりうる問題を抱えているだけで、両親は至って普通なのではないかと考えます。その証拠と言うと論拠として弱いかもしれませんが、彼女は基本的に物事に対して前向きであります。社会と折り合いがつかず子供に当たるような機能不全の親の下ではこうは育ちません。

両親の働きぶりから察するに二人とも総合職であり、子供に割ける時間はかなり制限されるのではないかと思われます。それを補うための児童保育も今のご時世では簡単には見つからないと思いますし、実際に仁奈は不幸にも委託する公的な施設が見つからなかったのだと思います。待機児童問題というやつです。

アイマスの世界で低年齢層に属する仁奈ですが、児童という括りでは立派な中学年に属します。九歳という言葉の響きではキグルミも許されると錯覚しますが冷静に考えると既にそのような遊戯は卒業していなくてはならない年齢です。育児の世界では急激に親への負担が増える小一問題と子供への負担が増える小四問題があると言われていますが、残念ながら市原家は小一問題に躓き、小四問題を前に手に負えなくなってしまったのでしょう。

こうした仮説を元に考えると、あの独特な言葉遣いは恐らく仕方なしに預けることになった遠戚か誰かの口癖が移ったものではないかと想像できます。もしかすると一時的に親元を離れた過去があるのかもしれません。そうした様子を見かねた母親が、芸能事務所ならば礼儀作法も覚えるだろうし友達もできるだろうと踏んで、仁奈を美城に託したというのが事に顛末なのでしょう。

この状況を鑑みて、両親が仕事を減らして仁奈を手厚くケアするべきだと述べるのは簡単ですが、そうも簡単に物事は運ばないと思います。

恐らくですが、仁奈の母親は保育時からの出戻りに成功したものの、仕事を優先したがために小学校の子育てコミュニティに上手く入り込めなかったのではないでしょうか。こうした生の情報が不足しがちな状況の中で小一問題を過小評価してしまい、仁奈は空白の時間帯を背負うことになってしまったのだと思います。

年齢と仕事内容から推測して市原家の所得は額面で千二百万円から千六百万円程度。家計には余裕がありそうなので、仁奈が学習塾や習い事で友達関係を築くこともできたと考えられますが、それでも彼女が根本に抱く承認欲求を満たすものではなかったのだろうと思います。これが仁奈の態度から時折のぞかせる年齢に似合わない就業に対する肯定的な態度に繋がっているのだと思います。

 

仁奈の将来を考えてみる

なかなか両親に構ってもらえなかった仁奈ですが、一度キグルミを着て両親に可愛がってもらった記憶があるのでしょう。その成功体験と受容した愛情の乏しさが彼女をキグルミで包んでしまったということなのでしょう。アイマスのコンテンツを考えると、彼女にはこのままキグルミアイドルとして活躍をしてもらうことになるのでしょうが、やはり彼女の将来を考えるといつまでもキグルミで誤魔化しているままでは駄目になると思うのです。

彼女は仕事に対しては真面目な人間なので、これが良いかどうかは別問題ですが、やがて職業としてのアイドルにアイデンティティの軸を移すのではないかと思います。

こう考える理由の一つにアイマスの小学生アイドル達の層の厚さがあります。美城社内ではプロジェクトクローネの橘ありすやブルーナポレオンの佐々木千枝といった一歩先行く同年代がいますし、一方で765プロ劇場には芸能界歴が長い周防桃子や上昇志向の強い中谷育といった強力な競合相手が控えています。仁奈の視点に立って見渡してみると、同世代の活躍は物凄い刺激になるはずです。

美城には芸人枠アイドルも多いのでそちらの流派に取り込まれ一周回ってキグルミアイドルとして活躍を続ける可能性もありますが、周囲に影響を受けやすくなるお年頃でもあるので、ある程度の年齢になれば嘘のようにキグルミを捨てて正統派アイドルの一人として活躍を始める未来もあり得るのではないでしょうか。


サイボウズ ワークスタイルムービー「大丈夫」


文月メイ「ママ」

 

オレノポンコツアイフォンフォー

アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ(以下デレステ)がゴーライブして早や一ヶ月。最近ずっとデレステやっていたような気がします。なんだこのゲームのクオリティは。凄いぞこれ。据置機じゃないのに全員分モデリングしてしかもぬるぬる動くとか酔狂の極みで、しかも基本無料ときたら、これは絶賛するしかないですよ。(基本・・・、だけどな!)

デレステのコンテンツやプロダクトが評価されて然るべきですが、私がもう一つ評価したいのは「運用」です。据置機時代のアイマスは一度冷めるとDLCで新しいネタが投入されるまで熱を取り戻すのは難しかったのですが、デレステはモバマスとグリマスのノウハウを吸い込み持続的に関心を維持するのが上手です。もちろん目的は課金というゴールなのですが、このような取り組みはリアルなビジネスでも非常に重要なポイントです。ただモノを作って売って終りという時代はどのような分野でも既に過去のものとなりつつあるのでしょうね。

リアルの仕事でクライアント企業のコンピューティング環境がPCからタブレットに移行してゆく趨勢を鑑みても、はっきり言ってもうPCだとか据置機の時代は終わったのだと思います。PS4アイマス3は、多分売れないと思います。売れるとすると、iOSAndroidと連動する仕組みがないと難しいでしょう。面倒だもの。バンナムさんはアイマス3のプラットフォームを確定させる前に今一度モダンなゲーム環境について検証した方がよいのではないかと思います。リアルな世界でもここ10年を「PCなんて机に置いてた奇妙な時代」と振り返ることになるのかも知れません。

 

しかし、これだけのゲームが無料でできるのは驚愕です。クリス・アンダーソンの「Free」なんて眉唾だったのですが、これだけの規模で現実のものとなってしまいました。私は60円ガチャにも手を出さない無課金なのですが、課金しているプロデューサーには感謝しようと思うようになりました。たまに豆腐(39円)ともやし(19円)で晩御飯を済ませたりするので、それ考えると手が出せないかもです。ζ*'ヮ')ζ

 

さて、お題目の話に入りましょう。今、自分はiPhone4とiPhone5を持ってるんです。ガラケーシフトしたので実質的にiPodTouchですが。それでiPhone5を仕事用にしていて、たまにプロジェクターで投影したりするのでゲームとか入れるのはアウトなんですね。それで仕方なくiPhone4にデレステをインストールして遊んでいるんですけど、これはなかなか辛いものがあります。このご時世にiPhone4なんて使っている人も少ないだろうから、デレステがどうなってしまうのか共有しておきたいと思います。色々と哀しいことになっています。

 

【悲報①】ザ・ワールド・イズ・オール・静止

無理っす。3D標準のモデルなんて動かせやしません。いえ、一応動くのですが、ゲームが成立しません。正しく叩いたはずなのに無反応だったりします。泣く泣く2D静止画像です。Debutの処理量から無理です。たまにネットでデレステの情報とか見るのですが、当然3Dモデルの動画や画像が使われていて、自分が今やっているのと同じゲームの記事であることに暫く気付くことができません。

【悲報②】ワープする玉

やばいです。リズムゲームなので打つための球が上から流れてくるわけですが、これがズズっとワープしながら飛んできます。Debutならば問題なく動いてくれるのですが、これがProやMasterで頻発します。多分ハイスペックのタブレットを使用していると流れるように飛んでくるのではないかと思いますが、iPhone4だとかなりスリリングです。これでMISS出すとへこみます。

【悲報③】ローディング♪ローディンぐっっっ!

クラッシュします。普通に。実際一番処理が重いであろうリズムゲームのパートは意外と頑丈にできてて途中で止まることはないのですが、LIVEのシーケンスが終了するポイントでよく落ちます。何度もフリーズするので復旧のコツが分かってきて、一度iPhone4をスリープさせてから立ち上げるとスムーズにデレステが再起動してくれます。ええ、再起動ですよ。

 

と、まあ、こんなもんです。視点を変えて考えるとiPhone4なんて旧い機種で動いてくれること自体が凄いんじゃないですかね。System Memoryを比較するiPhone5が1GBなのに対してiPhone4は512MBと半分。頑張ってくれていると思います。

なんというか、昔の弱小事務所だったころの765プロの悲哀みたいなものに通じるところがあるので、こんな環境でも不思議と楽しめてますよ。

 

まあ、こんな環境ですし仕事もあるのでワタシポンコツアンドロイドのイベントなんてろくに走れません。10万位ぐらいからみるみるランクが下がっていったので、これは無理だと途中で諦めました。ある程度の余裕がないと10万位にもランクインできない勢いでしたので、人数だけではなく消費されているリソースを考えてみると凄いですよね。デレステのプレイヤーは純粋なプロデューサーだけではないと思いますが、これだけアイマスで遊んでいる人がいるというのは、まだまだコンテンツに勢いがあるということでしょう。

 

しかし、耳に残りますよね、ワタシポンコツアンドロイドは。やりすぎて曲が嫌いになった人がいるとすると寂しいですが、イベント抜きに考えてデレステは楽曲のプロモーションにも一役買っているようにも思えますので、課金以外の収益にも間接的に貢献しているのでしょう。

f:id:coilsblog:20151010055753p:plain※参考:毎日毎日ワタシポンコツアンドロイドの繰り返しで生きてる気がしないプロデューサーの様子

 

もう暫くiPhone4でデレステを続けてみたいと思います。

 

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美城常務がアイドルの個性を無視するのは多分こんな理由

前回のブログで皆様から多くのブックマークとツイートを頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。

アニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ」の二期も物語が順調に進んでいるようですね。これまで美城常務のプロジェクトに抜擢されたアイドルが参加を拒否する話が何度か続きました。アイドル達の個性を無視した方針に賛同できないというわけです。なぜ美城常務は頑なに自身のやりかたを押し進めるのでしょうか? 今回はこの点について考えてみたいと思います。

アイドルの稼働率を左右する「企画」機能

アニメにおけるアイドル達の仕事風景から、発注元の多くが大手メディアやイベント会社であることが伺えます。その合間を縫って346も自社主導の単独イベントを開催しているようですが、比率としては前者の方が多いように思えます。

この状況下では、最終消費者に提供するテレビ番組やイベントの内容は発注元が企画し、芸能プロダクション側はそれに適したアイドルを供給することが求められます。これは代替がある供給側の立場が弱いことも意味しています。

この需要側の力の根源は企画能力にあります。広告やイベントの企画を握ることで、あとはその部品であるアイドルの調達を有象無象の芸能プロダクションから選択できる立場を獲得しているわです。

マーケットインに舵を切る美城常務

この状況を座して傍観する美城常務ではないようです。前回のブログで、346プロが直面している経営課題として競争激化に伴う受注率の低下を想定として挙げました。その対策として強力なアイドルの市場投入を美城常務は急ぎます。

しかし、実はもう一つ有効な手段があるのです。それは競争をしないことです。どうすればよいのか? 答えは、そうです、「企画」を握るのです。

346の企画力と実行力
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スポンサー
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コンテンツ
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アイドル
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選ばれる側
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選ぶ側
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企画
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この成功例が、最終的に城ヶ崎美嘉が担当することになった化粧品の広告だと考えられます。おそらく美城常務はユーザのニーズを汲み取り、企画会社に先んじてスポンサー企業側とタイアップの契約を結び、広告に関わるオペレーションの計画立案に深く関与したのではないかと思います。ここまで段取りが整えば、あとは自社のアイドルを充てがうだけです。美城常務が仕事内容に自信を示すのは企画の全容を把握できているからでしょう。

しかし、芸能プロダクションが企画を出して仕事が取れるのであれば他の事務所でも可能なはずです。自社に有利な企画が採用されたとしても、アイドルだけで企画を実現できない発注側は、結局他の業者を選定し評価し管理する必要に迫られます。

ここで346プロの総合力が発揮されます。常務として346プロの全事業を見渡せる彼女は、企画とセットで自社の関連事業部をパッケージとしてまとめて売り込むことを考えるはずです。おそらく346プロには、美術や音響やカメラマンといった専門のスタッフ、衣装や撮影場所といった設備、関係者とのスケジュール調整などのマネジメントができる人材、などなど、一括で提供できるケイパビリティがあるはずです。こうした潤沢なリソースを武器に、美城常務は案件が競争入札の土台に載せられる前に、一括受注を獲得したというわけです。

 

企画
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スタッフ
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設備
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スポンサー
が負担する
コスト
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芸能事務所
のマージン
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企画側が個別に調達した場合
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346に一括発注した場合
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企画
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アイドル
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スタッフ
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設備
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スポンサー
が負担する
コスト
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346の
マージン
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社外調達による管理コストが減るので
ある程度のマージン減額は可能
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穿った見方をすると、アイドルの魅力で真っ向勝負しない卑怯な手段だと映るかも知れませんが、このように需要サイドから逆算して売り方を組み立てるマーケットインのアプローチは、アメリカ帰りの美城常務にとって何の違和感もないやり方なのだと思います。

デレアニで見る限りプロジェクトクローネは美城常務の我侭で編成されているようですが、きっと市場調査からクール路線のトレンドを読み取り、そこからユニットのコンセプトを固めて、最後に都合のよいアイドルを探すという順番で物事を進めているのでしょう。

美城常務にとっては仕事を形にすることが第一優先なのであって、どのアイドルを起用するのかは優先順位が低い事項なのです。市場動向とそれに対応するコンセプトが重要なので、アイドルが嫌だと言えば別に代わりを探すだけの話というわけです。

美城常務が問題視するプロデューサーのプロダクトアウト志向

マーケットインとは対を為す概念としてプロダクトアウトという考え方があります。これははじめに製品ありきの発想で、優れた製品を造れば売れるという考え方に繋がります。

アイドルを製品というのは適切ではないかも知れませんが、346のプロデューサー達はこれに近い考え方をしていたと思います。346のプロデューサーには、自分が市場に出そうと思うアイドル達をデザインし、必要があれば調達(スカウト)と加工(レッスン)を実施する権限が与えられています。

しかし、マーケットイン志向の美城常務の立場からすると、プロデューサー達の活動は全て無駄に映るわけです。市場のニーズに合わせ企画したプロジェクトに足りないのはアイドルという部品であって、アイドルの個性から組み上げたユニットのコンセプトなど無用だというわけです。プロデューサーは部品をいつでも在庫から引き出せるように、維持管理をしていればよいというのが美城常務の本音でしょう。

 

もちろんマーケットインが万能なわけではありません。iPhoneのように製品自体がニーズを創造するケースもあります。本来はアイドルもかくあるべきなのだと思います。ちょっと脱線しますが、狙ってもいない女性ファン市場を開拓してしまった菊地真のような例もあります。彼女の本心を考えると若干気の毒ではありますが、アイマスの世界で特定ファン層に独占的な人気を博しているのも事実そうなので、新たな市場を創るアイドルはやはり強いということでしょうか。

 

二人のゲーム・チェンジャー 美城常務と秋月律子

従来のアイマスの世界観ではアイドルは選択される存在でしたが、美城常務はこの前提自体を変えようとしているのではないかと推測しています。彼女のように自社に有利になるよう業界のルールを変えようと試みるプレイヤーをゲーム・チェンジャーと呼びます。

しかし、もう一人、業界のルールを変えようとするプレイヤーがいます。劇場を設立しダイレクトにファンを相手にビジネスを始めた765プロダクションです。生っすか等の大型案件を受注してはいますが、劇場でアイドル自身の人気を高め、やがて発注側から指名されるアイドルを増やすことを目指しているのでしょう。

ここからは少し強めに想像が入ります。

何故765プロは直接ファンを相手にするビジネスを志向するようになったのでしょうか。ここには同事務所の主力プロデューサー秋月律子の想いがあるのではないかと私は想像しています。

秋月律子は自己評価が低いアイドルでした。何故自分がアイドルとして評価されるのか。その疑問を解き明かすには、イベントや広告の部品ではない自分をファンにぶつけてみるしかありません。アニマスでも彼女の単独ライブのような描写がありましたが、おそらく小規模ながらそのような機会があり彼女なりの手応えを得たのではないかと思います。

安定した収益だけを考えれば需要側に張り付いた営業戦略を採ればよいのですが、プロデューサーとアイドルを兼務していた秋月律子だからこそ、付属品としてではないアイドルそのもので勝負したかったのだと思います。彼女もまた、美城常務とはタイプの違う、ゲーム・チェンジャーなのだと思います。

企業の力を借りることなくアイドル個人の力を世に問いたい。この秋月君のビジョンは同じ事務所のアイドル達には理解されにくい理想論なかもしれません。しかし、一人だけ、強い共感を示すアイドルがいたはずです。そうです、水瀬伊織です。これは勝手な想像ですが、もしかするとこの辺りに竜宮小町結成前夜の秘話があるのかも知れませんね。

 

さて、デレアニもいよいよ終盤。アイドル達の活躍も楽しみですが、美城常務の改革の行方がどうなるのかも、見守ってみたいと思います。

 

346プロの経営課題って多分こんな感じ

アニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ」の二期が始まりました。てか、とっくに始まってます。一期とは随分趣きが異なるので気になりますね。どうなっちゃうんでしょうかね。

やっぱりサプライズは掻き回し役の美城常務でしょうか。登場していきなり全プロジェクト解散宣言です。

でも不思議と「やっぱりそうだよな」とも思いました。アイマスの世界なのでツッコミは禁物ですが、346プロの過剰な設備には何だか不安を感じてしまうのも正直なところです。

 

346プロを蝕む固定費

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勝手な想像ですが、765・961・346の支出がどのような構成になるか図にしてみました。適当ですよ。適当。

346というと、やはり目立つのが社屋の豪華さです。しかも色々な設備も完備しています。プロデューサー専用の部屋なんて贅沢ですね。維持費も気になるところです。それ以外にも気になるのがトレーナーやマッサージ師といった間接部門の人件費です。正社員か契約社員か分かりませんが。あと広告もそれなりにお金をかけているようです。

961プロも派手な自社ビルを持っていましたが、346と比較するとたかだか自社ビル1棟の中堅に過ぎなかったということでしょうか。961の場合は大鑑巨砲主義なので優秀なユニットを絞って広告やステージに金を注ぎます。個人主義なのでアイドルの管理費も346よりは低く、玲音のような完璧主義者のアイドルにとっては居心地がよいわけです。

さて、ここでやはり目立つのが765プロの固定費の低さです。雑居ビルに居を構え毎月支払に頭を痛めるような固定費は思い付きません。竜宮小町プロジェクトはマネジメントからトレーニングまで秋月律子が一手に請け負っており、765プロの生産性の高さの象徴と言えるでしょう。

こうした三社の損益分岐を考えると、やはり346が損益分岐点売上高を達成するのは大変そうです。ただ、会社の規模がありますので、安定したアイドルの供給元として業界から評価され、期末までには予算を達成していたのではないかと思います。(損益分岐分析は適当なサイト見てね)

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アニメで見る限りでは、346の仕事の中心はテレビ番組やイベントにアイドルを供給することなので、市場規模と受注率をパイプライン管理できていれば、経営に支障をきたすことはなかったでしょう。アイドル市場なんてよく分からないけど、アイマスの世界だと管理すべきパイプラインは、番組とかイベントとかに参加表明する入札、どんなアイドル出して何するか中身の提案、コンペとしてのオーディション、そして受注獲得と多分こんな感じかしら?

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ちなみに961ですが、アニマスで不動産にも手を出しています。これはおそらく賭博的に大型アイドルを投入するだけではリスクが高いので、安定的な収入源を求めての多角化だと思います。不動産収入を全てアイドル事業の変動費に充ててくれていたらよいですけどね。このように投資リスクを分散したり、自ら地方に行脚しアイドルを発掘していた黒井社長は、経営者として再評価されるべきなのかもしれません。

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765プロの脅威

美城常務が出向したころは346プロも順風満帆だったのではないかと思います。ところがここ一年足らずでアイドル市場の状況が一変しました。原因はこいつらです。

f:id:coilsblog:20150802165604p:plain※ラッツアンドスターではない

みなさんお待ちかね765プロです。アイマスの世界の市場規模がどの程度か分かりませんが、事務所単独で大箱ライブを成功させたり、テレビにレギュラー番組を持っていたり、芸能界のタイトルに選ばれるアイドルを擁する765プロの躍進は、間違いなく他の事務所の脅威であったはずです。

たかが弱小事務所が中堅事務所に成長したぐらいで最大手の346はびくともしないと思われますが、実は収益のラインがギリギリであったと考えると、これは深刻な問題になってくるわけです。例えば今までオーディションの勝率を30%程度と見込んでいたとしましょう。そこに765プロのような新興プロダクションがアグレッシブに挑んでくるわけです。自然と勝率は下がってしまうでしょう。勝率が20%ぐらいになってしまうと、いろいろと計算が狂ってくるはずです。

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そうすると残念ながら仕事が減ってしまいます。当然ながら採算がとれなくなります。固定費が低い765プロなら笑ってすませられるかも知れませんが、固定費が多い346にとっては一大事です。

アニマスとデレアニの世界が繋がっていればという仮定の上での話しですが、決定打は準大手961プロの経営破綻だと思います。アメリカ出向中にこのニュースを聞きつけた美城常務は最新の受注率を反映したレポートの再作成を部下に命じたのではないかと思います。

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(ちょっと想像が入ります。)主力アイドルを765プロに潰された961プロは、不動産投資による収益安定の努力もむなしく資金ショートに陥ります。黒井社長は架空の不動産投資を持ちかけ当座の現金を獲得しようとしますが、あえなく御用となります。大手メディアに資本投入を要請すればよかったと思うのですが、プライドの高い黒井社長は犯罪に走ってしまったというわけです。あ、やっぱ黒井社長駄目だわ。再評価はナシで。

そうして最新の損益分析を見た美城常務。

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損益分岐点さんが行方不明です。

f:id:coilsblog:20150829235648j:plain※346プロの経営危機を察知する美城常務

収益が見込めないプロジェクトが乱立している状況を目の当たりにして、帰国直後に為すべきことはただ一つ、全プロジェクトの即時停止による出血の最小化というわけです。

こうして受注確度の低下から端を発する改革ですが、近代的な考えを持つ美城常務は問題の根源を断とうとします。それはライバル事務所に負けないアイドルの市場投入です。この受注確度の向上という重要施策が「346ブランドの確立」というスローガンにつながります。他に削減すべき経費があるだろうとかいろいろ意見はありそうですが、彼女が考える最重要経営課題はこの点に位置付けられているようです。

誰かが笑えば誰かが泣く。なんだかんだでアイマスはサバイバルの世界というわけです。

 

どうする?武内P

さて、美城常務の強引な改革に頭を痛める武内Pはどのような手を打つでしょうか?それはみてのお楽しみですが、もしかするとライバル事務所の765プロの新事業が手本になるかも知れません。
仮にデレアニとグリマスの世界が繋がっていればの話ですが、初代アイドルで現金を得た765プロはすかさず765プロライブ劇場への再投資を行いアイドルの増員に着手します。

これはゲームのご都合主義だけではなくて、ある程度のまとまった土地を獲得するわけですから、投資としても悪くはないと思います。しかし、一番の魅力はアイドルの安定稼動にあります。

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 入札案件のようなアウトバウンド(外回りで稼ぐ)だけではなく、お客様に来てもらうインバウンドの収益源を持つのは事務所としても魅力的です。当然、他社との競争が格段に楽になるわけですから、チケットさえきちんと売れれば、見通しが立ちやすい安定した収入源となるわけです。ここで育ったアイドルをアウトバウンド市場に投入してゆけるわけですから、一石二鳥ですね。

f:id:coilsblog:20150802184953j:plain継続的に足を運んでくれるファンの獲得が成功の鍵になりそう

おそらく武内Pが考えているシンデレラ舞踏会(仮)というのは、このようなインバウンド戦略じゃないかなと思っています。もう一歩踏み込んで言うと、テレビ局やイベント主催者に対するBtoBから、直接ファンにアクセスするBtoCへの転換です。美城常務も事業的には重複しないので、見逃してくれるというわけです。765プロにはなんだかんだで765プロっぽいアイドルが揃っていますが、尖った個性を集めた346プロのシンデレラ舞踏会(仮)はきっと765プロライブ劇場と戦ってゆけると思います。

 

余談:346プロがフランチャイズ制導入?

アイドル事務所で可能なのか分かりませんが、一番手っ取り早く経営課題を解決するのには、346がフランチャイザーになってプロデューサー達に独立してもらい、損失のリスクをプロデューサーに押し付けることです。346はアイドルの調達と育成を担当し、プロデューサーはフランチャイジーとなり346プロに加盟料を支払い、プロジェクトに合わせてアイドルを供給してもらうというわけです。アイドルは公平に供給されなくてはならないので、フランチャイジーが事務手数料を支払った上でくじ引きか何かで決めるというのはどうでしょうか。あれ、これモバマスだ。

では、残念ながら競争に敗れ、加盟料や事務手数料を346プロに支払い続け、借金だけが残ったプロデューサーはどうすればよいのでしょうか?ここはフランチャイザーの346プロに支援を申し込みましょう。受付には独立前まで共に仕事をしていたちひろさんが待っています。

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……生き残りましょう。

 

改訂3版 グロービスMBAマーケティング

改訂3版 グロービスMBAマーケティング

 
コトラーの戦略的マーケティング―いかに市場を創造し、攻略し、支配するか

コトラーの戦略的マーケティング―いかに市場を創造し、攻略し、支配するか